書評『LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか?』
LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)
- 作者: コグレマサト,まつもとあつし
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2012/11/27
- メディア: 新書
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LINEがなぜ流行っているのかが全くわかりませんでした。
facebookがあるのに今更?
無料通話なんてskypeが昔からあるじゃないかと。
でもこの本を読んでわかりました。
LINEが流行った理由。
①キャリア関係なく無料通話できるというのがわかりやすかった
②テレビCMによって、アーリーアダプターからでなく一気に一般の人から広めた
③テキストチャットが苦手な人でも、スタンプにより手軽にコミュニケーションできる
④テキストチャットの領域がスマホでは空いていた
⑤アドレス帳を利用して、簡単に友達とつながれるのがウケた
このアーリーアダプターではなく、一般の人から広めていったという部分に納得しました。非IT系ユーザーから一気にユーザーを取り、結果として使う人が多いからIT系ユーザーも使うようになった。だから、タイムラインなどの機能は流行っていない。
この本によれば、LINEの戦略勝ちだと言います。
LINEユーザーは国内で3200万人を超えているそうです。
全く使わないので、実感はありませんが、ユーザーの半分以上は10代、20代とか。
facebook以上の勢いで伸びるLINE。
普段、facebookばかり使うので、こうしたLINEユーザーが全然理解できなかったのですが、改めて考えると、facebookって当たり前じゃないんですよね。
誰しもがSNSを使う訳ではないし、何もかも自己主張し、何もかもシェアし、というアメリカ型人間は、少なくとも日本においてはまだマイノリティ。
そう考えると、今のソーシャル、ソーシャルと言っているサービスも、非IT系ユーザーの特性に目を向けて、本当にニーズがあるのかといった事を自問せねばならないと思いました。