本とぽんず

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書評『LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか?』

LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)

LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか? (マイナビ新書)

 

LINEがなぜ流行っているのかが全くわかりませんでした。

facebookがあるのに今更?

無料通話なんてskypeが昔からあるじゃないかと。

 

でもこの本を読んでわかりました。

LINEが流行った理由。

 

①キャリア関係なく無料通話できるというのがわかりやすかった

②テレビCMによって、アーリーアダプターからでなく一気に一般の人から広めた

③テキストチャットが苦手な人でも、スタンプにより手軽にコミュニケーションできる

④テキストチャットの領域がスマホでは空いていた

⑤アドレス帳を利用して、簡単に友達とつながれるのがウケた

 

このアーリーアダプターではなく、一般の人から広めていったという部分に納得しました。非IT系ユーザーから一気にユーザーを取り、結果として使う人が多いからIT系ユーザーも使うようになった。だから、タイムラインなどの機能は流行っていない。

 

この本によれば、LINEの戦略勝ちだと言います。

 

LINEユーザーは国内で3200万人を超えているそうです。

全く使わないので、実感はありませんが、ユーザーの半分以上は10代、20代とか。

 

facebook以上の勢いで伸びるLINE。

普段、facebookばかり使うので、こうしたLINEユーザーが全然理解できなかったのですが、改めて考えると、facebookって当たり前じゃないんですよね。

 

誰しもがSNSを使う訳ではないし、何もかも自己主張し、何もかもシェアし、というアメリカ型人間は、少なくとも日本においてはまだマイノリティ。

 

そう考えると、今のソーシャル、ソーシャルと言っているサービスも、非IT系ユーザーの特性に目を向けて、本当にニーズがあるのかといった事を自問せねばならないと思いました。