書評『経済学に何ができるか』
![経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書) 経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/418YPWtU%2BEL._SL160_.jpg)
経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書)
- 作者: 猪木武徳
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/10/24
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
今、売れている新書です。経済学の考え方から、税と国債、金融政策のあり方、インフレ、幸福学、ユーロ危機、消費や投資など、様々な問題を読み解いた本です。エッセイのようにテーマごとに読み切りできます。
タイトルの意味は、
世の中の問題はすべて純粋な経済問題だけにとどまらず、人それぞれの価値観や政治などの要因を受けるため、経済学だけで世の中の問題を解決する事は不可能だという事です。個々のテーマを経済学で考える中で、この結論を導き出しています。
最近、『世界の経済学者はいま何を考えているのか』や『知の逆転』など、非常に教養レベルの高い本が売れているようですが、本書も雰囲気は似てます。結構、いい本だと思います。