本とぽんず

ビジネス書籍の書評などをあれこれ綴るブログ

書評『経済学に何ができるか』

 

今、売れている新書です。経済学の考え方から、税と国債、金融政策のあり方、インフレ、幸福学、ユーロ危機、消費や投資など、様々な問題を読み解いた本です。エッセイのようにテーマごとに読み切りできます。

 

タイトルの意味は、

 

世の中の問題はすべて純粋な経済問題だけにとどまらず、人それぞれの価値観や政治などの要因を受けるため、経済学だけで世の中の問題を解決する事は不可能だという事です。個々のテーマを経済学で考える中で、この結論を導き出しています。

 

最近、『世界の経済学者はいま何を考えているのか』や『知の逆転』など、非常に教養レベルの高い本が売れているようですが、本書も雰囲気は似てます。結構、いい本だと思います。