本とぽんず

ビジネス書籍の書評などをあれこれ綴るブログ

書評『社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた』

 

NPO法人『テーブル・フォー・ツー』代表の本。

タイトルの通り、社会起業のしくみの作り方の説明です。といっても、教科書的なことが書かれており、細かい点には踏み込んでいないので、これを読んでも、実際に社会起業家になれる訳ではありません。

 

いや、そもそも本を読んで社会起業家になるものでもないと思います。結局、走りながら学んでいくしか方法はない。マニュアルで起業のやり方だけ知ってもあまり意味はないと思います。

 

さて、この本のサブタイトルでもあります「マッキンゼーでは気づけなかった世界を動かすビジネスモデル「Winの累乗」」とは何かという話ですが、要するに社員、取引先、顧客、社会、協業先すべてとWin-Winの関係を築きなさいというもの。

 

この先は、社会的に素晴らしい事をしないと、うまくいきませんよ。というもので、近江商人の三方よしの拡大判といったところでしょうか。

 

前作の「テーブル・フォー・ツー」の内容を説明した本の方が良かったです。でも、著者の生き方や実際の現場には興味あります。そのあたりの現場の事を知りたかったな。次回作に期待。