書評『ハーバード流宴会術』
- 作者: 児玉教仁
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2012/11/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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忘年会のシーズンがやってきましたね。
楽しくもありますが、大変なのが幹事さん。気配り、気配りの連続。
さて、そんな宴会を完璧に切り盛りするために書かれたのが本書です、たぶん。
著者は三菱商事で宴会術を徹底的に極め、日本でも指折りの宴会術を持っていると書かれています。ハーバード・ビジネス・スクールに留学している時にもその技はいかんなく発揮されたとか。
読んだ感想です。
何がハーバード流なのかはよくわかりません。
48個の宴会テクニックに応じて、それぞれ戦略、マーケティングなどの知識を無理矢理あてはめてますが・・・。
ハーバード流というよりも、これぞザ・日本のサラリーマンの宴会術といったところでしょうか。これはこれで使えます。
まさに会社の宴会たるもの、本書で書かれているように取り仕切られると完璧でしょう。
一番、納得したのが、幹事の役割とは、参加者すべてにスポットライトを当てて、皆に自分の話をさせること。そのためのファシリテーション技術として、次の5点を挙げています。
①「な・る・ほ・どー」とか「いやー、そうなんだ〜」と大げさな反応をする。
②対象者が発言したことを繰り返し、会話のスピードをコントロールする。
③大げさに言い直し、笑いを誘う。
④対象者の情報に勝手な解釈を入れ、笑いを取りながら話を整理する。
⑤「あんたは小学生か!」といったように、オチをつける。
とにかく話を引き出すこと。そして、それをいじり笑いを誘い、場を盛り上げる。
宴会の幹事になったら、使ってみます。