装丁家とは
『ROCK YOU』というテレビ番組に装丁家の鈴木成一さんが出演していた。
これまで10,000冊もの装丁を手がけ、おおよそ1日1冊のペースで作っていることになるそうだ。村上龍、重松清、東野圭吾など様々な身覚えのある装丁は、鈴木さんの手によるものだ。
装丁家の仕事というのは、本のカバーのデザインだけでなく、紙質から字体、中身の余白や配置といった部分まで、文章以外のすべてをデザインするそうだ。
鈴木さんは、まず原稿を受け取ると読んでから、作家になりきり、本のデザインのイメージを作り上げていくという。装丁は本のストーリーともリンクしており、装丁から感じるものがあれば、それは手に取っても間違いと言います。いや、素晴らしい。
もはや装丁も一個の芸術です。
ちなみに1つの装丁代はおおよそ15万円らしい。うーむ、高いんだか安いんだか。
年間365冊を手がけると、年収5500万円!?
ふと装丁の仕事を見ていて思ったこと。
電子書籍が普及すると装丁の仕事も表紙のデザインだけになって、なんだか世界感が失われてしまうなぁと。紙の手触り、におい、厚み、そういった感性に訴えかけるものがあってこそ本だ。
と思うのは古いのだろうか。
ちょっと本屋に行きたくなりました。
さらに本に愛着が湧いてきました。