書評『BQ 次代を生き抜く新しい能力』
![BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜 BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VZ9EizwPL._SL160_.jpg)
- 作者: 林野宏
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る
クレディセゾンの社長が書いている本です。
変化の激しい次代、これからのビジネスパーソンに必要なスキルは「BQ」。
BQ(ビジネス感度)=IQ(知性)×EQ(理性・人間性)×SQ(感性)
IQ=論理的思考能力・地力
EQ=自分及び他人の感情を理解・認識し、自己を動機づける、自分や周囲とのコミュニケーション・対人間関係能力
SQ=外的刺激に対する感受能力やひらめき、気づき、観察力、直観力
特に必要なのがSQ。つまり感性が大事だと言います。
それはそうだけれど、かなり漠然としています。
感性を磨くには、多くの経験をして多くの異様なものに触れろという事ですが・・・。
書いている人自体が古く、自身がクレディスイスで成功したこと「永久不滅ポイント」「サインレス」「即与信・即発行」を殊更に強調しているだけで、とても感性が大切と説くに値せずといった感じです。老人に特有の昔の自慢話かと。
そして、BQに優れた人として事例に挙げているのが、サイバーエージェント藤田社長、ソフトブレイン創業者の宋氏。古くないか?
BQという定義自体もだからどうしたといった感じです。
サラリーマン社長が何を言っても、あまり説得力がないと思うのは私だけでしょうか。
リスク取れと言う割に、著者自身がリスクと呼べるほどのものを取ってないところが残念。もう少し、別のテーマで本を書いて欲しかった。