本とぽんず

ビジネス書籍の書評などをあれこれ綴るブログ

書評『BQ 次代を生き抜く新しい能力』

BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜

BQ〜次代を生き抜く新しい能力〜

 

クレディセゾンの社長が書いている本です。

変化の激しい次代、これからのビジネスパーソンに必要なスキルは「BQ」。

 

BQ(ビジネス感度)=IQ(知性)×EQ(理性・人間性)×SQ(感性)

 

IQ=論理的思考能力・地力

 

EQ=自分及び他人の感情を理解・認識し、自己を動機づける、自分や周囲とのコミュニケーション・対人間関係能力

 

SQ=外的刺激に対する感受能力やひらめき、気づき、観察力、直観力

 
 
特に必要なのがSQ。つまり感性が大事だと言います。
それはそうだけれど、かなり漠然としています。
感性を磨くには、多くの経験をして多くの異様なものに触れろという事ですが・・・。
 
書いている人自体が古く、自身がクレディスイスで成功したこと「永久不滅ポイント」「サインレス」「即与信・即発行」を殊更に強調しているだけで、とても感性が大切と説くに値せずといった感じです。老人に特有の昔の自慢話かと。
 
そして、BQに優れた人として事例に挙げているのが、サイバーエージェント藤田社長、ソフトブレイン創業者の宋氏。古くないか?
 
BQという定義自体もだからどうしたといった感じです。
サラリーマン社長が何を言っても、あまり説得力がないと思うのは私だけでしょうか。
リスク取れと言う割に、著者自身がリスクと呼べるほどのものを取ってないところが残念。もう少し、別のテーマで本を書いて欲しかった。