本とぽんず

ビジネス書籍の書評などをあれこれ綴るブログ

書評『新しいPRの教科書』

新しいPRの教科書

新しいPRの教科書

  • 作者: ブライアン・ソリス,Brian Solis,ディアドレ・ブレーケンリッジ,Deirdre Breakenridge,花塚恵
  • 出版社/メーカー: 海と月社
  • 発売日: 2011/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ソーシャルメディアの使い方といった部分は、多くの本が出回っているので、今更感がありますが、SEO対策用のプレスリリースの書き方、企業ブログの書き方など、実用的なところが役に立ちます。

 

基本的なメッセージは、PRは人間関係の構築が大切。これまでは一部のインフルエンサーだけを相手にしておけば良かったが、これからはソーシャルメディアを使って、相手の声に耳を傾けて、相手の求める情報を与えよとのこと。

 

一つ、参考になることを引用しておきます。

 

■心底ひどい企業ブログの書き方

 

①自分のことばかり話そう

最新製品のこと、自分達の素晴らしさ、製品を買うべき理由をくどくど説く。サイト内同士でリンクをたくさんはる。読者を徹底的に退屈させるのだ。

 

②悪口を言おう

ライバルブロガーをとにかくけなす。冗談めかして言うなどとんでもない!それでは真っ当な批判だと誤解する人も出てきてしまう。自分は優秀だがライバルはまぬけ、と読者に明確に伝わるように書くこと。

 

③盗用しよう

よそのサイトからどしどしコピー&ペーストするのだ!こんな楽なことはない!それに、バレたときに軽蔑されるのは必至だ。

 

④読めないくらい小さなフォントを使おう

小さい文字を見ればみんな頭痛がする。

 

⑤スパムをばらまこう

リンクやクリックをお願いする未承諾メールを手当たり次第に送りまくる。文法を無視した文章にすることもお忘れなく。

 

⑥読みづらい色を使おう

ダークグレーの背景にグレーで書くとよい。

 

⑦意味のないものにリンクをはろう

クリックすれば興味のある製品のページに飛ぶと思わせておきながら、最も売れていない製品のページに誘導するのだ。

 

⑧文法や綴りを間違えよう

正確な文章では、ひどいブログとは呼べない。間違った綴りや文法をどんどん使おう。賢そうな印象を与えては、読者に興味を持たれてしまう。

 

⑨長く書こう

言葉の垂れ流しは嫌われる。

 

⑩投稿する記事をいちいち褒めよう

これはまだ誰もやったことがないが、やってみる価値はある。

 

⑪投稿する記事の内容に、いちいち疑問を投げかけてみよう

これもまだ誰もやっていないので、ぜひ挑戦してみて欲しい。

 

⑫何も書かないという手もある

ブログを開設して一度だけアップし、それっきり更新しなければ、あっという間にひどいブログになれる。何一つ手間がかからない、それがこの方法のいいところである。

 

⑬思いやりを見せないでおこう

何を書いても読者のことは一切気にかけない。少しでも誠実さを感じれば、読者は離れない。

 

 

企業ブログに限らず、これは個人のブログにも言えることだと思います。

肝に銘じてブログ書きます。

 

あっ、結構長々と書いてしまっている!!