本とぽんず

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書評『IKEAモデル』

IKEAモデル―なぜ世界に進出できたのか

IKEAモデル―なぜ世界に進出できたのか

  • 作者: アンダッシュ・ダルヴィッグ,志村未帆
  • 出版社/メーカー: 集英社クリエイティブ
  • 発売日: 2012/11/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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IKEAの元CEOが書いています。

IKEAの経営哲学から、その歴史まで書かれていて面白いです。

IKEAは創業から約70年経っており、元々はマッチを売る巡回販売からスタートした会社なのだそうです。それが通販会社となり、やがて創業の地に家具メーカーが多かった事からそれを取り扱うようになった。

 

家具の取扱い自体は本当に偶然だったんですね。

世の中の成功した企業の歴史を見ると、案外、偶然が重なって成功したと思えるものが多いです。結局、成功した要素とは何なのかをいつも考えさせられます。

 

例えば、IKEAの創業者がその場所に家具メーカーがなかったら、今の会社はない訳です。これって偶然以外の何者でもない。

 

世の中は予期できない多くの変数によって成り立っている。

それでも、やはり成功するには普遍の法則があるのでしょうか。

 

IKEAは、設立以来、何度か逆境を乗り越えてきています。家具を安売りした事によって、他の小売業から睨まれ、仕入れができないように圧力を受ける。これが結果的に、海外生産への道を開くきっかけになり、躍進の原動力となる。

 

これはお勧めです。