書評『カーネル・サンダースの教え』
- 作者: 中野明
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 単行本
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カーネル・サンダースすげえ。と思いました。
ケンタッキー・フライドチキンのビジネスを始めたのって、カーネルが65歳の時で、当時彼は無一文だということ知ってましたか?
そして、カーネルは65歳になるまで、職を転々として、2回ほど破産しているのを知ってましたか?
この本ではカーネル・サンダースがどういう人生を歩んで、どういう事を考えていたかが紹介されています。一見、安っぽい装丁、ありがちな自己啓発書のタイトルですが、意外性にあふれた本です。
カーネル・サンダースの激動の人生は次の通りです。
・農場の手伝いからペンキ塗り
・ペンキ塗りから再び農場の手伝い、さらに路面電車の車掌
・路面電車の車掌から軍隊入隊、除隊後に鍛冶屋見習いに
・鍛冶屋見習いから機関車の灰さらい、機関士に
・機関士から弁護士実習生に転身
・弁護士の実習生から保線作業員、その後プルデンシャル保険のセールスマン
・保険セールスマンからフェリー運航会社を設立。さらに商工会議所の秘書
・秘書を辞め、フェリー会社からも手を引き、アセチレン・ライト製造販売会社設立
・アセチレン・ライト製造販売会社が倒産し破産
・ミシュラン・タイヤのセールスマンになるも事故で大怪我をし退職
・スタンダード石油のガソリンスタンドを経営も、世界恐慌の影響で破綻
・シェル石油のガソリンスタンドを経営し、レストラン、モーテルを設置し大成功
・投資に失敗し、さらに巨額の税金の支払いで実質破産
・モーテル事業が再び軌道に乗ると州議会議員に出馬も落選
・事業不振でレストラン、モーテルを売却。65歳で無一文になる
・フライドチキンのフランチャイズ・ビジネスを始め、90歳まで活躍
こんな破天荒な人生送っている人そうそういないと思います。
カーネルの特徴は、ハードワークと営業力。これが凄かったみたいです。
カーネルにとっての不運はというのか、大恐慌と戦争といった時代が悪かったとも言えることにも巻き込まれていることです。それを乗り越えて、最後に成功したのだから、凄いとしか言えません。
カーネル・サンダースすげえ。